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​京町家古民家利活用プロジェクト

Client

Area

Year

Self Produce

​京都市(京都府)

​2021

京都の織物文化が残る西陣エリアに築100年を超える町家をご縁で借りることになり、リノベーション。
古民家の特性を活かした空間におけるデザイン・設計までのクリエイティブでディレクションから施工まで、セルフプロデュースしました。

古き良き材を大切に、
人と人が繋がる場所へ

織物文化と大衆文化が残る京都市内北西部の西陣エリア。この建物は元々織物屋さんだったそうで天井高さも4m程あり、築100年以上を見守ってきた当時のままの立派な古材梁も残っていて、今でも当時の躯体で大空間を維持しています。織物屋さんの工場と母屋で使用された後には、家具屋さんのショールームと住まいで使用され、その後シェアオフィスとして少し使用された後に、ご縁があり受け継ぐこととなりました。
オフィス・個展・ギャラリー・ブックサロン・マーケット・スクールなど予約制のシェアスペースとして、地元の人が秘密基地のような隠れ家として、交流を生む場を目指しています。

意匠面では、空間を一切解体せず、元々そこにあったかのような間仕切りや造作棚を設置し、家具だけでなく什器も可動式にすることで、利用シーンに合わせてバランスを取り配置ができる可変空間を意識したデザイン・設計を行っているのも特徴的です。

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古いものとモダンなもの

西陣エリアは応仁の乱から起算して今年で555年を迎える歴史を持ちあわせています。歴史がある空間に歴史を重ねてみたい。縦糸と横糸のように相反するようで対の関係でお互いを補完し合うように、和ビンテージと洋ビンテージのインテリアや小物や古書を融合することで補完し合い、新たな価値が生み出せるのではないかと考えました。西洋の大理石テーブルに剣持勇のカブトチェアだったり、組合せを考えてみることも面白いです。

先人の知恵で作られた建物は素材が抜群にいいので何百年でも持ちますが、そこにちょっとしたデザインのアイデアやトーンマナーを揃えることで、空間は古臭くなく時代に合わせて蘇えらせることができるんです

全国でこのような取り組みをしている方々と壊さずに残していくアイデアを共有しながら、少しでも多くの方々にもお伝えして、一緒に残していけるような活動もしていきたいと思っています。

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リノベーション前の建物になります。立派な梁はあり素材は抜群でしたがトーンマナーがバラバラしていました。

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